1955-06-11 第22回国会 衆議院 本会議 第27号
要するに、本協定は、アメリカ資本主義経済の必然的発展である来たるべき経済恐慌、農業恐慌を未然に緩和せんがため、余剰農産物をひもつきで他国に押し売りし、その国の経済を犠牲にするおそれがある協定でありますから、デンマークは拒否し、イギリス、ノルウエーは気乗り薄の協定であります。
要するに、本協定は、アメリカ資本主義経済の必然的発展である来たるべき経済恐慌、農業恐慌を未然に緩和せんがため、余剰農産物をひもつきで他国に押し売りし、その国の経済を犠牲にするおそれがある協定でありますから、デンマークは拒否し、イギリス、ノルウエーは気乗り薄の協定であります。
従つてアメリカの資本主義経済を維持いたしますためには、戦後の自由主義諸国に対しまする経済的援助の名をかりておりますが、実はこれらの国々に対しまする軍事的または純経済的な目的のいかんを問わず、対外投資を行つて、そうして経済的な市場の確保をしなければ、アメリカ資本主義経済自身がもう維持できない段階に来ていることは明瞭でございます。